珍しい果物 ジャボチカバを種から育てる方法

2022/05/16

ビオトープ・育成・飼育 生活・役立ち

t f B! P L
近年まれにみるガーデニングブームの中、最近はユニークな果物を育てる事がセレブの間で静かなブームになっています。

その中でも取り分け異彩を放つ果物

「ジャボチカバ」

ブラジルやボリビアなどの南米原産の植物です。
ライチに似た風味で甘みもあり、現地ではポピュラーな果物ですが、日本では栽培している農家も少なく、収穫した翌日には風味が落ちてしまうので、スーパーマーケット等では買うことが難しい激レア果物です。

これがジャボチカバの姿



幹からびっしりとテラテラとしたブドウのような果実が...

よく見ると幹からぴょこんと、さくらんぼの様に実っていますね

そんな奇妙で不思議なジャボチカバですが、静岡の西川農園さんで摘み取り体験や苗の販売をしています。
農園内のカフェではランチやケーキ、焼き菓子などを味わうことができます。
公式HPより
西川農園
住所 :静岡市駿河区丸子6253-3
電話 :090-7605-3491
営業 :日曜日のみ営業(10:00~16:00)
その他:駐車場あり
※5月中ランチはお休みです。農繁期(4~8月)は通常メニューと異なります。
詳しくはHP等でご確認ください。
 西川農園:
https://cafejaboticaba.com/

収穫体験

新東名新静岡ICより約25分、静岡市の丸子地区の山間地にある西川農園に到着
農園前に数台止められる駐車場と近くに大きな駐車場があります

摘み取り体験が出来る農園へ
入園無料:摘み取り料金1カップ500円
1グループで1カップ等でも良いのでかなり,リーズナブル
ジャボチカバはブラジル産とボリビア産の2種類
かなり風味が違うので、受付時に試食をさせて貰うことを忘れずに。
僕はボリビア産の方が好きです。

子供でも手の届く高さに実っているので楽々収穫できます。
プチンプチンとかなり楽しそうに摘み取っていました

カップ一杯でこんなにたくさん!!

農園内には苗の販売コーナーもあるので、小さな苗を育てるのも楽しそうです。



持ち帰った実は軽く水洗いをして食べましょう

ライチとブドウを足したような風味です。
実と皮の間が一番甘く、種の周りはかなり独特な風味と酸味だったので、甘いところだけを吸い取って食べるのが正解なのかも?
※ライチと似た風味ということで、甘みを増すために冷凍してから解凍して食べたところ、大成功!甘みが増したのでお勧めです。(種を育てたい人は凍らせないでね!!)

種から育ててみよう

1つの実からとれる種は1つです。
種を覆うように白いカスがついているので、軽く洗い流します。
超重要:種子は乾くと枯死するので、乾かさないようにする

【種まき】1~2か月程で発芽します
①1ポットに1粒植える
②2~4本芽が出る
③半年ほど経ったら、根元を指で押さえ一番元気な1本だけ残して、他を抜き取る。
④1年半~2年で根が固まるので、根鉢を崩さないようにして植え替える。

【用土】
赤玉土、山土などの粗目の土
赤玉土40:鹿沼土30:バーク堆肥30位で混ぜる
※野菜用、花用として売られている黒くて軽い細かい土は育成に不向き
※市販の牛糞堆肥、腐葉土は使わない

実際に作った土がこちら

水やり
乾燥を嫌うので、表面が乾いてきたらたっぷりと水を与える。
夏の間は毎日あげるようにする

【肥料】
春から秋の間に3回程度あたえる
5-5-5(窒素-リン酸-カリの%)~10-10-10程度の化成肥料でも良い
有機肥料も大丈夫です

【病害虫】
アブラムシ、カイガラムシ、ガの幼虫がつくことがありますが、無農薬で育てることができます。
手で捕りきれない場合は、市販の野菜用の殺虫剤をかけても、木は傷みません。
夏以降は根を全部食べてしまうコガネムシの幼虫に注意してください。
土が異様に柔らかくなったり、木がグラグラする、掘ったら幼虫が出てきたという場合は、水を張ったバケツに鉢ごと根元まで漬けて下さい。
数分で幼虫が出てきます。

【植替え】
目安として3年以上の間隔をあけて、一回り大きな鉢に移し替えてください。
その際、根をほぐすとショック症状を起こすことが多いので根鉢は崩さないで下さい。

【収穫】
実が濃い紫色(ほぼ黒色)になって数日たったら食べ頃です

素敵なジャボチカバライフを送ってくださいね!!

2022/4/10に種まきをしましたが、水耕栽培的な感じで、水に漬けておいた種から芽が出そうなので、鉢に植えた種も芽を出す日が近いかもしれません。


1か月ほどで芽が出て来ました。
ブラジル産とボリビア産の物を植えましたが、ブラジル産の方が、発芽が早い傾向のようです。
両方とも9割近く発芽していて、発芽率は高いと思います。

結果:種の周りの白いモヤモヤを取らなくても土に植えておけば勝手に発芽する。
発芽難易度:優しい
育成難易度:暖かい季節は簡単だが 屋外では越冬は難しいかも?

QooQ