【エッセイ】日常がかわる時

「横断歩道を往来する人々」の写真
こんにちは!クレです。

皆さんは自分の日常を意識したことがありますか?

生活様式の多様化が進んでいる現代社会ではありますが、
僕にとっての日常とは
結婚をして家庭を作り、仕事と子育てをする。
何の変哲もない平凡な毎日です。

しかし
長男が生まれ、[ダウン症候群]と診断されたその日から
日常は音を立てて崩れ落ちました。

〚息子が障がいを持っている。〛

一瞬にして社会の少数派になったのです。

自分のせいではない、
自分だけの力だけでは解決出来ない事柄によっていともたやすく
日常などと言うものは無くなるのです。

2020年4月現在
世界は中国武漢から発生した
『新型コロナウイルス』によって未曾有の大混乱です。
緊急事態宣言が発令され、経済にも大打撃です。

会社はテレワーク、学校は休校、人々の生活は一変しました。

そうです。
自分の力だけではどうする事も出来ない事態によって
世界中から『昨日まであった普通の生活』
無くなってしまったのです。
人々は
先の見えない不安や
行動制限などによる様々なストレスから
行政や社会への怒りを募らせています。

僕はその気持ちを息子が産まれた5年前に経験しています。
ダウン症児は気管支が弱く、
風邪などでも簡単に肺炎になってしまうので
マスク、手洗いをしっかりして
2~3歳くらいまでは、人ごみを避けるように言われます。
この事に対する
表面上の同情は得られても
共感、理解を得る事は難しい事でした。

これは
障がいを持った人が『圧倒的少数派』だからです。
多数派の普通の人たちにとっては、
重症化するわけがないたかが風邪、
インフルエンザくらいで大袈裟な対応
という感覚だからです。

しかし今は違います。

新型コロナウイルスに感染したら
健常な人でも、重症化、最悪死亡します。
人々は人混みを避け、
マスク、手洗いを徹底し始めました。

圧倒的少数派だった僕らの普通に
社会全体がやってきた感覚です。

政府や自治体の対策や
休業補償・給付金10万円に対する不満も噴出しています。

いつまで続くのかわからない不安な状況で
10万円貰ったところでどうすればいいのか?
子どもの預け先も見つからないから仕事に行けない...

これも僕らは経験しています。

障がい児をあずけられる施設はまだまだ少なく
症状によって求められるケアの幅が大きいので外で働くことは難しいです。

障がいの等級によって給付される
特児と言うものがあるのですが、
A等級で5万円ほど、B等級で3万円ほどです。
貰えることはありがたいですが、
月5万円でどうすればいいのか...
月5万円払うから治してほしい
と思う人の方が多いのではないでしょうか?

新型コロナウイルスの影響で
社会的弱者になった普通の人たちが抱いている感情は
当時の僕の感情と共通していることが多いと思います。

突然降りかかった理不尽ともいえる先の見えない状況の中
自分の力だけでは到底解決できないという焦り,不安,怒り
当時僕が抱いた負の感情をたくさんの人が感じていると思うと
正直一体感すら感じています。

新型コロナウイルスによって日常が激変した方も多いと思います。
しかし新型コロナいずれは収束し
それぞれが自分たちの日常に戻っていきます。

日常なんて変化して当たり前、
昨日までの日常が無くなってしまったとしても
新しい日常を歩めばいいじゃないか。

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